Anki上で空欄補充問題(穴埋め問題, Cloze Deletion)を作る方法を説明します。空欄にヒントを加える方法、複数の空欄を設定する方法、解答キー入力機能を使った応用例を紹介します。

まず基本的な、空欄補充(穴埋め)問題を作ってみましょう。 穴埋め問題を作るには、ノートタイプを[穴埋め(cloze)]に設定する必要があります。追加ウィンドウの左上のボタンを押して設定します。

ノートタイプを穴埋めに設定
図 1. ノートタイプを穴埋めに設定

かんたんな例として次の引用文から"many"を問う空欄補充問題を作ってみましょう。

If you want to have good ideas you must have many ideas.

Linus Pauling

設定の仕方は、追加ウィンドウで、"many"を選択し、[…]ボタンを押します。 すると"many"は、{{c1::many}} に変わります。

追加ウィンドウ
図 2. 追加ウィンドウ

この部分は自分でタイプしても構いません。

If you want to have good ideas you must have {{c1::many}} ideas.

このカードを実際に表示すると {{c1::many}} が[…]に置き換わります。

空欄補充問題の表示例
図 3. 空欄補充問題の表示例

穴埋めの設定は単語毎に設定する必要はありません。

manyの先頭の"m"は表示する例

If you want to have good ideas you must have m{{c1::any}} ideas.

カードには次のように表示します。

mだけを残して空欄表示する

If you want to have good ideas you must have m[...] ideas.

[…]の内容をヒントに置き換えることもできます。

空欄表示[…]を[how much]に置き換えた例

If you want to have good ideas you must have {{c1::many::how much}} ideas.

カード面の空欄表示の中にヒント[how much]が表示されます。

空欄内にヒントを表示

If you want to have good ideas you must have [how much] ideas.

一つの文に複数の空欄を設定することもできます。先ほどの文に"good"を空欄に設定を追加してみましょう。

If you want to have {{c2::good::quality}} ideas you must have {{c1::many::how much}} ideas.

この場合、一つのカードに空欄が2つできるのではなく、空欄を一つ含むカードが2枚できます。

"many"を問うカード

If you want to have good ideas you must have [how much] ideas.

"good"を問うカード

If you want to have [quality] ideas you must have many ideas.

注意 複数の空欄を設定する時、入れ子にすることはできません。

解答をキー入力する問題も作成できます。 この場合は、カードテンプレートの編集が必要になります。

穴埋め問題の下に、解答を入力するフィールドを設定できます。

キー入力内容と正解の比較
図 4. 表面の解答キー入力画面

穴埋め問題の解答をテキストフィールドにキー入力し、[解答を表示]ボタンを押します。 間違っている場合は正解と比較結果を表示します。

入力内容と正解の比較
図 5. 裏面のキー入力した解答と正解の比較

具体的な設定例は、Anki解答キー入力機能の使い方で説明しています。

穴埋め問題の詳しい説明は、ユーザーマニュアル穴埋め問題をご覧ください。