AnkiMobile ノート: カスタム学習とフィルター単語帳
2016-04-07AnkiMobile は PC 版の Anki と同様にフィルター単語帳やカスタム学習を使って、単語帳の学習オプションをカスタマイズしたり、複数の単語帳にまたがる学習セッションを作成することができます。iPhone を例にして具体的な操作方法を説明します。
学習のカスタマイズ
AnkiMobile Flashcards では、PC 版の Anki と同様に単語帳オプションの学習モードをカスタマイズすることができます。
カスタム学習セッションは、主として単語帳のオプションの上限値を超える学習ができる一時的な学習セッションです。
フィルター単語帳は、さらにコレクション全体から検索条件に見合うカードを抽出して作成する特別な単語帳です。
試験前のおさらい、一夜漬けするのに使うと言えば分かりやすいでしょうか。
カスタム学習セッションの作成
カスタム学習では、単語帳オプションで指定している学習上限を一時的に緩めて、新たな学習カードを取得します。
カスタム学習セッションは、[Tools] - [Custom Study] で設定画面を呼び出して始めます。
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まず最初にカスタム学習の種類を [STUDY TYPE] の中から選びます。
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選択した種類に応じて設定項目を、[OPTIONS] で設定します。この項目はスクロールしないと見えない機種もありますので注意が必要です。
取得条件、枚数、などの項目を設定した後に、画面右上 [Done] をタップすると作成し、学習セッションが始まります。
新規カード、復習カードの上限を上げたとき以外は、青字で Custom Study Session
という名前の単語帳に取得カードが移動します。
カスタム学習セッションの学習が終わったカードは、移動したカードも元の単語帳に戻ります。
フィルター単語帳の作成
フィルター単語帳とは、コレクション全体から検索条件で選択したカードを学習する特別な単語帳です。 フィルター単語帳でAnki学習をカスタマイズしようで、紹介しているフィルター単語帳の検索条件はそのまま AnkiMobile でも使えますます。
フィルター単語帳の学習が終わったカードは、元の単語帳に戻ります。
フィルター単語帳は、[Tools] - [More] - [Filter/Cram] で設定画面を呼び出して作成します。
検索条件、取得上限、出題順序などの項目を設定した後に、画面右上 [Build] をタップすると作成し、学習セッションが始まります。
青字で Filterd Deck (連番)
という名前の単語帳に取得カードが移動します。
フィルター単語帳の学習が終わったカードは、元の単語帳に戻ります。
[Reschedule cards based on my answers in this deck?] という項目は初期設定で有効になっていますが注意が必要です。この項目を有効にしたままフィルター単語帳を繰り返し使うと、間違えなければ復習間隔がどんどん広がって、数年単位の復習間隔を設定することになります。
カスタム学習セッション、フィルター単語帳のアクション
カスタム学習セッション、フィルター単語帳を開いた状態で次のアクションが利用できます。
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[Tools] - [More] - [Empty] で、取得したカードを全て元の単語帳に戻します。
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[Tools] - [More] - [Rebuild] で、カードを取得し直します。
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[Tools] - [More] - [Study Option] で、カスタム学習の設定条件が再編集できます。
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[Tools] - [More] - [Filter/Cram] で、フィルター単語帳の設定条件が再編集できます。
カスタム学習セッション、フィルター単語帳の削除
不要になったカスタム学習セッション、フィルター単語帳は、単語帳一覧から単語帳名を左にスワイプすると削除できます。 中にカードが残っている状態で削除すると、カードは元の単語帳に戻ります。
AnkiMobile で利用する場合の注意点
iPhone などの画面サイズの小さい機器ででカスタム学習セッションやフィルター単語帳を設計する場合、枚数も少なく簡単な条件では問題なく利用できると思います。
複雑な検索条件を設定し、カード枚数も多数になると、ブラウザ画面上では確認しきれません。
このような場合は、PC 版 Anki で設計し、同期機能などを使って AnkiMobile に持ち込むのが現実的な使い方だと思います。